人を納得させる方法
いま俺が相手にしているのは、コンサルタントと呼ばれる人間達だ。
彼らの得意分野は、具体論を抽象論に導いたり、抽象論を具体論に落として考えたりすることだ。
彼らの作成した【要件定義書】を基に必要な機能を開発するのだが、コレってのはまさに抽象論の塊みたいなもので、これをどうやって機能にしていくかが俺らの仕事。
前置きが長くなったけど、こいつらと話すには少しコツがいる。
?抽象論に対しては、具体的な事象を出しながら話すこと。
?具体論に対しては、言っていることを整理し、抽象的な表現で話すこと。
抽象論には具体論。
具体論には抽象論ってことだ。
例えば、
▼抽象論:
『部下の計画的な行動実績を上司が承認する機能が必要』
には、
▼具体論:
『計画登録したけど、当初の目的以外のことをやった場合は承認しますか?』とか、
『当初の目的通りに受注したけど、行動したのは計画した日じゃない場合は承認しますか?』とか、
『お客様都合で突然訪問して受注した場合は承認しますか?』とか、
『上と同じ条件で、まだ受注ではなかった場合は承認しますか?』とか。
この事を意識しないで、抽象論に抽象論をぶつけると、凄まじい空中戦に展開してしまう。
しかも相手は抽象化のプロだから勝ち目がないし、『こいつ、わかってない』という判断をされてしまう。
それを回避するためにも、上記??を意識しながら打合せに臨むことにしてる。
うまく行けば、コンサルタントを納得させられるし、なにより『こいつ、わかっている』と思ってもらえる。勿論本当にわかった上でしか通用しないが。
ただ、わかっているのに話し方だけで『わかってない』とか思われ、不信感を抱かれるのは非常にマイナスだから。
やっぱり、技術者でも最後はコミュニケーションなのかなーと考えながら、帰途につく。
電車、長いなぁ。